Jazzヴォーカリスト「びび」こと工藤直子の日々。


by vivian_n
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「そこ」へ至るまでの道程(前編)

『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』
http://wakamatsukoji.org/

という映画を観て来ました。

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『囚人狂時代』という
見沢知廉の獄中記を読んだことがある。
どういうきっかけでその本を知ったのか
もう忘れてしまったけれど、
ひとクセもふたクセもある登場人物たちの中に
「あさまさん」と呼ばれる無期懲役囚がいたのだ。

その「あさまさん」、
ちょっとコミカルに思えてしまう程に
何事にも全身全霊で取り組まないと気が済まない性格らしく、
刑務所内の工場の野球の対抗試合で
凄まじいすべり込みを見せた所までは良かったが
あばら骨を骨折してしまったり、
(本人談:足がよろけてしまった)
怪我から復帰したのもつかの間、
今度は一塁手に思いっきりぶつかって
左腕を骨折してしまったり。
(本人談:また足がよろけてしまった)
また、新年に催される『囚人歌合戦』では
練習に気合いが入りすぎて、貧血でフラフラする事態に。

それから、普通、古参の囚人は、
新入りが慣れない作業で戸惑っていても手助けはしないのだが、
「あさまさん」は親切にコツを教えてくれたり、
看守から新入りをかばってくれたりする優しい面も持っていたという。
 (但し見沢氏の見解では『こういうところでは、
  親切を越えて何か異常な献身癖を思わせた。』とあったが。)

ある日、工場の先輩の「金ちゃん」が
「あさまさん」の方を見ながら、
彼が誰だか知っているかと見沢氏にそっと聞いて来た。

 「いや、知らない。どっか変わっている感じだけど…インテリっぽいね」
 (中略)
 「連合赤軍って知ってるでしょ。山の中で14人殺してさ。
  あさま山荘に立てこもって銃撃戦したじゃない」
 「……吉野雅邦!」

あさま山荘事件といえば、
リアルタイムでは覚えていないにもかかわらず、
鉄球や放水作戦…事件史を取り上げたテレビ番組では
必ずといって良いほど流れるこの映像が
今でも強く印象に残っている。
だから、立てこもった人たちも
凶悪なテロ集団なんだと、ずっと思っていた。
が、この本を読んで、
私の頭の中は疑問符だらけになってしまった。
何故、親切な人があんな事件を?
何故、優しい人が仲間殺しを?
人間の心理って?
思想って?
連合赤軍って?
そもそも学生運動って一体何?

「あさまさん」こと吉野雅邦。

この人がなぜ72年の2月、
あの場所で銃撃戦をすることになったのか。
ただの興味本位かも知れないけれど、
ちょっとだけ、知ってみたくなった。
(後編へつづく)
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by vivian_n | 2008-09-24 00:27 | 心の琴線