Jazzヴォーカリスト「びび」こと工藤直子の日々。


by vivian_n
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旅の残り香 ーユメ十夜ー

松浜軒で先生の余韻を探し、
熊本城を見上げ、
水前寺公園で亀と戯れ、
肥薩線と豊肥本線に乗って先生と同じ景色を眺めたワシ。

もうこーなったら行くしかないでしょう!
という事で、池袋のシネリーブルへ。
百閒先生が登場するという、
ウワサの『ユメ十夜』を
観て来ました。
映画は夏目漱石の『夢十夜』が原作。
オムニバス形式で、
第一夜から第十話までの全10話はそれぞれ監督が違い、
ベテランや気鋭の若手が入り乱れている。

百閒先生が登場するのは第一夜。
脚本は、『百閒先生月を踏む』で
先生を題材にした小説を書いた久世光彦氏。
監督は実相寺昭雄氏。

第一夜からいきなりファンタジックだった。
土間では先生の奥様らしき人が茶店を切り盛りしている。
土間を上がるとすぐ書斎で、
先生は原稿に向かっている。
窓の外には、おもちゃのような観覧車。
これは、、、先生というより
大槻ケンヂの世界みたいだw
肝心の話は…
あまりにもファンタジックでよーわからんw

それはそうと、久世さんの書く先生は淫靡だ。
ワシも何となく
先生はエロかったんじゃないか
という気がするのでいいと思うw

文机の上がほんの少し映るカットがあった。
その上の原稿用紙にハッとする。
先生が『ある時期』使っていた原稿用紙は、
平山氏の本のどこかに書かれていたが、
“風船画伯”谷中安規氏の手刷りのもので、
薄緑色で、マス目の上部には、
失念してしまったが
何かの絵が描かれているものなのだ。
きっと、それだ。
あまりのこだわり様に頭がクラクラしてしまった。
その事で頭がいっぱいになっていたら、
第一夜が終わったw

この映画で面白かったのは
第六夜と第十夜。
ダントツに面白い。
全体を通してファンタジックだったり、
ホラーっぽかったり、
暗めのトーンのものが多いので、
単純に笑える話を
ちょうど口直しのように
それぞれ6番目と最後に持って来るセンスも好きだ。
いいアルバムを聴いている感じに似ているかな。

奇しくもこの第一夜は
脚本の久世氏と監督の実相寺氏の
遺作になってしまったという。

まただ。
百閒先生、先生って一体……。
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by vivian_n | 2007-04-09 22:00 | 百閒先生