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Jazzヴォーカリスト「びび」こと工藤直子の日々。


by vivian_n
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戦場でワルツを -WALTS WITH BASHIR-

昨年の12月の話ですが、
戦場でワルツを』をという映画を観てきました。
イスラエル人の監督が作った映画。アニメです。
監督本人が体験した事に基づいて作られているそうです。
1982年のイスラエル軍のレバノン侵攻と、
パレスチナ人難民キャンプで起こった大量虐殺事件。
監督のアリ・フォルマンは、その時19歳。
イスラエル軍兵士として、その事件現場からほど近い場所に居たはず…。
ところが自分がそこで何をしたのか
記憶がすっぽり抜け落ちている事に気が付く。
それに気が付いたのは、数年前に突然見るようになった
不思議な夢がきっかけだった…
というところから、お話が始まります。
http://www.waltz-wo.jp/

いやいやいや。
最初から引き込まれました。
特に画面のコントラストの強さが印象的でした。
オレンジと黒の世界。
繰り返される夢の映像。

人物は、アニメーションだというのにかなりリアル。
逆に実写版では難しそうな幻想的な味わいがよく出ていて
ああ、だからアニメで作ろうと思ったんだなと
ラストシーンを観るまでは、そう勝手に納得していた。

ストーリーは、記憶の抜け落ちた部分を取り戻そうとする主人公が
昔の戦友達を訪ねて、断片的な話をつなぎ合わせながら
核心にせまって行くというもの。
実は初めてタイトルを見た時、それも記憶喪失モノなんて知ったもんだから
戦場ラブストーリーなのかと思っていましたが、
全然違いました(^^;
ワルツを踊るのは、愛し合う男女ではありません。

家に帰ってから、時代背景などを調べてみましたが、
それを多少なりとも知った後で原題をあらためて考えると
踊った、というより、踊らされた、の意味合いが強いのではないかと
無知の私は、そんな事をぼうっと考えるのでありました。

ちなみにこの映画、まだやってます。
一見の価値ありです。
by vivian_n | 2010-02-02 23:21 | ひび。